小中の新指導要領告示 「聖徳太子」変更せず、小3から英語

2017/3/31 5:00
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 文部科学省は小学校英語の正式教科化などを盛り込んだ新学習指導要領を31日付で告示する。2月に案を公表した後に一般から寄せられた意見を踏まえ、「聖徳太子」から「厩戸王(うまやどのおう)」への変更を取りやめるなど、歴史用語の扱いを修正した。小学校は2020年度、中学校は21年度から実施する。

 新指導要領では英語に親しむ「外国語活動」の開始が小5から小3に前倒しされ、小5と小6では英語が教科になる。小3~小6の授業時間は週1コマ増える。円滑に移行するため、18年度以降を移行期間とし、新要領を先行実施できるようにする。文科省は4月にも、移行期間に学ぶ英語の内容などを示す方針。

 子供が身につける資質や能力を社会と共有する「社会に開かれた教育課程」や、各校が特色を生かして組織的に教育課程を改善し、授業時間の増加などに対応する「カリキュラム・マネジメント」といった新たな視点は案のまま入った。知識は習得しつつ「主体的・対話的で深い学び」で思考力や主体性を育むことや、プログラミング教育の必修化も盛り込まれた。

 新指導要領の案は2月14日に公表。今月15日までに一般からの意見が計1万1210件あった。

 小中学校の社会に登場する「聖徳太子」について、案では小学校は「聖徳太子(厩戸王)」、中学校は「厩戸王(聖徳太子)」と教えるとした。しかし「小中で表記が異なると教員が教えにくい」などの意見が1千件余り殺到。小中とも今と同じ「聖徳太子」に戻して告示することにした。

 中学校社会の「元寇(げんこう)」は「モンゴルの襲来(元寇)」に変えるとしたが、告示では「元寇(モンゴル帝国の襲来)」に修正。「鎖国」から「幕府の対外政策」へも変更しないとした。同省の担当者は「意見を踏まえ、小中学校の学習の連続性や子供の理解のしやすさの観点で対応した」と説明する。

 中学校の保健体育では武道の内容の取り扱いで、国体種目であることなどを理由に「銃剣道」を例に加えた。

 松野博一文科相は「学校や地域で地に足の着いた授業改善が進むよう、教職員の定数改善や業務適正化などにしっかり取り組む」とのコメントを発表した。

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