高浜再稼働可能に 知事、滋賀「容認せず」京都「安全対策を」
大阪高裁が28日、高浜原子力発電所3、4号機(福井県高浜町)の再稼働を認める決定をしたことを受け、関西の知事、市長はコメントを発表。賛否は分かれた。
関西広域連合長を務める兵庫県の井戸敏三知事は「安全を第一に国・関電に対し、安全確保や避難対策の取り組みを求めていく」とのコメントを出した。京都府の山田啓二知事は「クレーン転倒など関電の初歩的なミスによる事故が続いていることから万全な安全対策を求める」と指摘した。
一方、滋賀県の三日月大造知事は「実効性のある多重防護体制の構築が、いまだ未整備という状況下では再稼働を容認できる環境にはない」との考えを示した。独自で避難計画を策定している大津市の越直美市長は「市民が原発の安全性に不安を持っている状況では、原発を再稼働すべきではない」とコメントした。