千葉大、墨田に21年新キャンパス 建築・デザインの拠点

2017/3/23 7:00
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千葉大学は22日、東京都墨田区に新キャンパスを設ける構想を明らかにした。工学部の新事業として2021年にも始動させる教育プログラム「デザイン・建築スクール」の拠点とする考え。留学生を対象に日本の文化や最先端技術を学ぶ場も展開する。都内への拠点開設で優秀な教員や学生を確保し、都市の課題に関わる研究や国内外への情報発信の体制を充実させる。

同日開いた墨田区との包括連携協定締結の記者会見で表明した。徳久剛史学長は「東京の伝統的な下町にキャンパスを設け、グローバルな教育研究、地域連携、産学協働など様々な挑戦をしたい」と語った。墨田区の山本亨区長も「念願の大学誘致実現への第一歩を記せた」と歓迎した。

千葉大が計画する都内で初の「墨田キャンパス」は3月末で閉鎖・移転する区の「すみだ中小企業センター」の建物と敷地約3千平方メートルを活用する。センター移転後に区が建物を改装し、千葉大に賃貸形式で提供する。

開設準備を進めている「デザイン・建築スクール」は工学部のデザイン、建築を専攻する学生から希望を募って選抜する。実践重視のカリキュラムで学部から大学院に進み、留学することを想定している。工学部は西千葉キャンパス(千葉市)にあるが、新プログラムは墨田キャンパスを主な拠点に活動する。従来に比べて演習授業を倍増させ、世界で活躍できる人材を育てる方針。墨田区に多いものづくり企業との連携も模索する。

留学生の学びの場にも活用する。千葉大は文部科学省が国際競争力強化に向けて重点的に財政支援する「スーパーグローバル大学」に選ばれ、23年に留学生3千人受け入れを目指す。うち600人程度が参加する教育プログラムを新キャンパスで展開する方針だ。徳久学長は「将来はオール千葉大で生命科学や人文社会、国際教養学などの分野での連携も視野に入れたい」と語った。

墨田区は23区で唯一、学生が常時通うキャンパスがなく、大学誘致は悲願。区立学校跡地1万8千平方メートルを候補地に複数の大学と交渉を続けてきたが、実現に至らなかった経緯がある。

新キャンパスとなる中小企業センターは区立学校跡地に隣接している。千葉大は新キャンパスの状況をみつつ、学校跡地への拡大も視野に入れているもようだ。区側も拠点拡充に期待を寄せる。

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