混迷東芝、見えぬ出口 再建へ上場廃止の壁
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東芝の経営が混迷を極めている。海外の原子力事業から撤退する方針を決めたが、それ以外にも多くのハードルが待ち受ける。半導体メモリー事業の売却、そして東京証券取引所の審査への「合格」だ。仮にこうした問題を解決できずに上場廃止になれば、市場での資金調達の道を断たれ経営再建はさらに難しくなる。当面の資金繰りを支える銀行団も一枚岩ではない。限られた時間で複数の課題に取り組む綱渡りの経営を迫られている。
企業統治、審査合格が前提
不適切会計の発覚で2015年9月...
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