2019年8月19日(月)

うちわに絵文字、訪日客と指さし会話 さいたま商議所と埼玉大

2017/3/15 7:00
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さいたま商工会議所(さいたま市)は埼玉大学と連携して訪日外国人との会話の手助けとなるうちわを作成した。うちわの片面に病院やトイレ、鉄道など14種類のピクトグラム(絵文字)を印刷し、指さすことで意思の疎通に役立てる。4月の第8回世界盆栽大会の来場者に配布、2020年の東京五輪に向けリピーターを増やし、地域振興に結びつける考えだ。

うちわには絵文字に加え、地元の飲食や土産物などの店舗を多言語で紹介するホームページのQRコードを掲載。スマートフォン(スマホ)で読み取れば、店舗情報にアクセスできる。反対面は世界盆栽大会を紹介する日本らしいデザインにし、スマホでQRコードを読み取ると大会のホームページが表示される。

盆栽大会で市内滞在中に暑さ対策や観光に活用した後、土産として持ち帰って飾ることで、リピーターになってもらおうと工夫した。

原案は、さいたま市などが15年11月に開催した学生政策提案フォーラムで、埼玉大経済学部の斎藤友之教授のゼミが「うちわによるオリンピックの暑さ対策」として提案し、最優秀賞を受賞。市が同商議所街づくり・観光委員会に仲介、埼玉大に試作のための補助金を出し、16年9月から意見交換を重ねて試作品づくりを進めてきた。

14日に同商議所で開かれた発表会で、埼玉大経済学部4年の吉田寛紀さん(23)は「観光庁のデータを基に外国人が日本で困ることが多い要素を調べ、使用頻度が高そうなものからピクトグラムを並べた」と話した。ゼミ生から依頼され表の絵を担当した教育学部美術専修2年の中村ジュリアさん(20)は、「外国人から見た和の印象を凝縮しようと、盆栽について調べたり、ポスターなどの資料を集めたりして工夫した」とほほ笑んだ。

同商議所の佐伯鋼兵会頭は「これからは観光が栄えなければ、地方経済は栄えない。素晴らしいコラボ事業ができた」とあいさつした。

同商議所は世界盆栽大会向けに2000本を用意する。今後も様々なイベントで作製し、QRコードで誘導するホームページも、観光コース案内を加えるなど充実させていく方針で、同委員会の井原実委員長は「東京五輪に向けてブラッシュアップしていく」と話す。

さいたま市は24日、東京五輪に向けた「おもてなしアクションプラン」を紹介するフォーラムを、浦和コミュニティセンター多目的ホール(同市)で開催し、参加者にうちわを配布する。

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