2019年1月19日(土)

STU48に瀬戸内期待 広島や香川など拠点、今夏始動

2017/3/8 6:00
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アイドルグループ「AKB48」の姉妹グループとして、瀬戸内海沿岸の広島、香川など7県を活動拠点にする「STU48」が今夏、始動する。19日には最終オーディションが行われメンバーが決まる見通し。瀬戸内発のアイドルグループが全国でも人気を集め、地域活性化につながることが期待される。

「すごく緊張したけれど、笑顔でできてよかった」。2月18日、広島会場で行われたSTU48第1期生の2次オーディション。通過者の1人は安堵の笑みを浮かべながら語った。

STU48第1期生は今年1月から2月にかけて募集。全国から8061人が応募した。書類選考を経て2月26日までに計101人が最終オーディションに進んだ。

最終オーディション開催は3月19日。STU48運営事務局によれば「合格者数は決まっておらず、その時次第」という。

AKBグループの既存グループは主要都市に劇場を設けてライブをしているが、STU48の劇場は船上だ。船が瀬戸内の主要港を回り、そこで歌やダンスを披露する。せとうちDMO(観光地経営組織)を構成する一般社団法人せとうち観光推進機構の村橋克則事業本部長は「アイドルが地域を周遊すれば、当然付いていくファンもいる。飲食・宿泊などの需要創出につながる」とみる。

地域に根差したアイドルグループ誕生による効果はまず、観光振興が期待される。ライブやイベントを目当てに、県外から多くのファンが訪れることが予想される。村橋氏は「STU48を通じて全国に瀬戸内の名が知れわたり、興味を持ってもらうきっかけになる」と歓迎する。

特にAKBグループで行われる「選抜総選挙」開催への期待は大きい。ファンによる人気投票で新曲を歌うメンバーを決める。15年からは福岡や新潟など姉妹グループの拠点がある地方都市で開催されていることもあり、STU48発足後は瀬戸内開催の可能性がある。ファンの宿泊需要などで福岡、新潟での経済効果はそれぞれ20億円、15億円ほどあったと試算されている。

東京・秋葉原や名古屋・栄など大都市圏に拠点を置く姉妹グループと違い、地方都市を拠点とするSTU48には「地方創生」への効果も期待される。その先行例が15年に発足した新潟県のNGT48だ。発足以降、新潟市の移住促進動画や県産米のPR活動にメンバーが起用されたり、地元企業とコラボしてメンバーが考案した商品を売り出したりと、地域活性化に積極的に参画している。

村橋氏は「瀬戸内でもSTU48とのタイアップ商品や各種PR活動にメンバーを起用したいという要望が高まるだろう」と指摘。その上で「せとうちDMOとしてもそうしたニーズを持つ地域事業者の相談に応じられるよう、STU48との連携を考えていく」とする。

昨年の選抜総選挙で史上初の2連覇をした指原莉乃さんが、ラジオ番組でSTU48の劇場支配人兼メンバーとして参加することを発表するなど、発足前からSTU48への注目は高い。STU48が瀬戸内の地方創生を担う強力なコンテンツに成長するか、地域は熱いまなざしを送る。

(広島支局 佐藤亜美)

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