築地市場の土壌汚染 小池知事、都議会で「健康に影響なし」
東京都の築地市場(中央区)で土壌汚染の恐れが明らかになった問題で、小池百合子知事は2日の都議会で「人の健康に影響を与えることはない」との見解を示した。自民党の川松真一朗氏の一般質問への答弁。敷地がコンクリートやアスファルトで覆われていることを理由に挙げて「土壌汚染対策法など法令上の問題はない」とも重ねて述べた。
築地市場については、都が「土壌汚染の恐れがある」との報告を2016年3月時点でまとめていたことが判明した。戦後、進駐軍のドライクリーニング工場などが建てられ、有機溶剤などが大量に使われていた可能性があるとみられる。
かねて小池知事は築地市場の移転予定先の豊洲市場(江東区)の安全性に懸念を示してきた。両市場とも敷地がコンクリートやアスファルトで覆われている点は共通しており、今後は安全性の判断の整合性が焦点になりそうだ。
このほか市場移転問題に関連して2日の都議会では、都民ファーストの会の上田令子氏が豊洲市場の工事が適正だったかを質問。猪熊純子・監査事務局長が「工事監査で(計画や契約との不適合などの)指摘は見つからなかった」と答弁した。