京都の訪日客向けタクシー、配車アプリ導入
官民連携で始めた京都市内の訪日客向けタクシーが1日、スマートフォン(スマホ)などの配車アプリを使い、どこからでも呼び出せるようになった。これまではJR京都駅の専用乗り場から乗車していた。観光地などから移動したい訪日客がアプリで呼べば外国語で接客できる乗務員のタクシーが迎えに来る。
京都市や国土交通省近畿運輸局、京都府タクシー協会などでつくる実行委員会は同日、新サービスを報道陣に公開した。東本願寺(下京区)で外国人留学生が実演し、呼び出しに応じた乗務員は「ご利用ありがとうございます」と流ちょうな英語で接客した。
日本交通のシステム開発子会社、JapanTaxi(ジャパンタクシー、東京・千代田)の配車アプリを採用した。全地球測位システム(GPS)を活用し、乗客と近くを走るタクシーを結びつける。英語、中国語などに対応する。
実行委は2016年3月、JR京都駅に全国で初めて訪日客専用のタクシー乗り場を設けて実証実験を始めた。英語などで接客する乗務員や、クレジットカード決済できる車両を「フォーリンフレンドリータクシー」と認定。1日現在、101台が認定を受け、専用のあんどんをつけて市内で営業している。
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