サソリ型ロボ、16日に投入 福島原発2号機

2017/2/16 0:59
保存
共有
印刷
その他

東京電力は15日、福島第1原子力発電所2号機の原子炉の近くにサソリ型のロボットを初めて投入する本格調査を16日に実施すると発表した。ロボットに搭載したカメラや線量計、温度計などで原子炉周辺の状態や放射線量などを詳しく調べる。原子炉直下は損傷が激しく、東電の木元崇宏原子力・立地本部長代理は「非常に困難な状況だが、行けるところまで挑戦したい」と話した。

ロボットの走行を試みる原子炉直下の足場。3つの穴が見え、走行経路にも堆積物がある=東京電力提供

ロボットは細長い形で、前後に2つのカメラが付いている。後部のカメラをサソリの尾のように持ち上げて周囲を撮影する機能を備える。

調査ではまず、原子炉直下にある鉄格子状の足場につながる細長いレールの上で周囲を撮影し、放射線量なども測る。足場でも走行を試みる。足場では、1月下旬からの東電の事前調査で原子炉から溶け落ちた核燃料(デブリ)とみられる堆積物が見つかった。東電側はデブリと断定していないが、今回の調査で確認できる可能性がある。

ただ、東電が15日公開した2号機内部の新たな画像では鉄格子状の足場が、従来確認されたよりも広い範囲で脱落していた。すでに見つかっている2カ所に加え、3つ目の穴が新たに判明。ロボットの走行経路にも厚い堆積物があった。

また、原子炉の格納容器内は放射線量が非常に高く、毎時650シーベルトの場所もあると推定されている。今回のロボットが耐えられる線量は積算で1000シーベルトといい、調査時間は限られる見通しだ。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]