そーせい営業益124億円、17年3月期 新薬開発遅れ下方修正
創薬ベンチャー、そーせいグループは10日、2017年3月期の連結営業利益(国際会計基準)が前期比11.6倍の124億円になりそうだと発表した。従来予想から46億円の下方修正となる。大手製薬会社との新薬開発が想定より遅れ、進捗に応じて得る開発支援金の受け取りが18年3月期にずれる。
売上高は2.4倍の194億円と、従来予想から84億円減る。見込んでいた支援金収入がずれるほか海外の製薬会社からドル建てで受け取る販売報酬などが期初の円高進行の影響で目減りする。
収益が新薬開発の進捗状況で大きく変わる可能性がある。会社側は「税負担が見通せない」との理由で最終損益の予想は非開示にした。これまでは130億円の黒字(前期は14億円の赤字)だった。
同日発表した16年4~12月期の連結決算は売上高が前年同期比2.2倍の171億円、営業利益が4.5倍の126億円だった。アイルランドの製薬大手アラガンとアルツハイマー向け新薬の共同開発契約を結び、一時金を受け取った。
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