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香取観光を滞在型に 古民家、宿泊施設に改修

地元の伝統行事が国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産への登録が決まった香取市で、滞在して楽しめる観光地への転換をめざす事業が始動する。京葉銀行などと政府系ファンドが資金を出して古民家を宿泊・飲食施設に改修し、6月にも営業を始める。同市は成田空港から近いが、日帰り客が大半だ。課題を解決し、国内外から観光客を誘致する。

8日、事業に携わった自治体や金融機関など6者が香取市内でそろって会見し、整備計画を説明した。

活性化プロジェクト全体を束ねて管理・運営する事業会社、ニッポニアサワラ(香取市)を設立した。社長は政府系ファンドの地域経済活性化支援機構(REVIC、東京・千代田)からの出向者が務める。

ニッポニアサワラはこのほど、京葉銀行と佐原信用金庫(香取市)、REVICが設立した「千葉・江戸優(まさ)り佐原観光活性化ファンド」などからの出資で計2億円を調達。これを元手に古民家を改修して宿泊施設に衣替えし、6月中にも営業を始める。

宿泊施設は今後も増やす計画。すでに古民家4棟8部屋の改修が決まっている。地元から賛同者を募り、今後も増やす方針だ。2020年までには日本酒バーや伝統工芸品の人形作りを体験できる工房、佐原の歴史を体験できる喫茶店なども用意し、市内各地を巡って楽しめるようにする。必要な資金は同ファンドを中心に調達する。

香取市によると、16年に同市を訪れた観光客は約56万人。市では13年度に5225円だった観光客1人あたりの消費額を19年度に6500円まで引き上げる方針を掲げている。「滞在時間が延びる宿泊施設の整備は市の悲願だ。市内全体を周遊できるようにし、活性化につなげたい」(宇井成一市長)と期待する。

香取市の「佐原の山車行事(佐原の大祭)」は16年12月、無形文化遺産への登録が決まった。江戸時代から300年以上続く伝統行事だ。REVICは今回の香取市での地域活性化事業をモデルにして「全国各地の歴史がある観光地で展開していきたい」(林謙治専務)としている。

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