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金の投資需要、16年は7割増 WGC調査

金の投資需要が拡大している。国際調査機関、ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が3日発表した報告書によると、2016年の投資需要は前年比7割増の1561トンに達し、12年以来の高水準となった。米国の利上げや米大統領選でのトランプ氏勝利、英国の欧州連合(EU)離脱決定による株式相場の乱高下を反映した。17年の投資需要も増え始めている。

金は「無国籍通貨」と呼ばれ、景気後退局面や通貨の供給量が増えて基軸通貨ドルが値下がりした際に上がりやすい。戦争や紛争で外国為替市場でドルやユーロが下落した場合も金は上昇する。ただ、金利の付かない金には景気拡大局面の利上げは弱材料となる。

16年に金相場は乱高下した。確実性は低いが現実に起これば甚大な影響が出る危険「テールリスク」が多発したためだ。

英国のEU離脱決定やトランプ米大統領の誕生などで金価格は一時急伸。一方で米国の景気拡大に伴う利上げで急落するなど投資資金が大量に流れ込む場面が多くみられ、投資需要の大幅増につながった。

16年通年の世界の金の総需要は4308トンだった。前年に比べて2%増え、過去3年間で最高を記録した。

このうち宝飾品は前年比15%減の2042トン。最大需要国のインドでは政府が貿易収支の改善を理由に16年に金の輸入規制措置に踏み切った結果、前年比22%の大幅減となった。中国も金価格の上昇や16年前半の国内景気の減速を背景に前年比17%減となった。

金の中央銀行の購入は前年比33%減の384トン。外貨準備高の低下が影響し、10年以来の低水準となった。

金の投資需要は今年に入って再び増え始めている。米商品先物取引委員会(CFTC)によると、1月24日時点のニューヨーク商品取引所(COMEX)金先物市場の大口投機筋の買い越し幅は10万9407枚となり、前週比で2366枚の増加となった。

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