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がん治療と仕事の両立「困難な環境」64% 内閣府調査

内閣府は28日、「がん対策に関する世論調査」を発表した。がん治療や検査で2週間に1回程度通院しながら、仕事を両立できる環境にいるか尋ねたところ「そう思わない」「どちらかといえばそう思わない」と答えた割合は計64.5%に上った。2014年の前回調査とほぼ横ばいで、がん治療と仕事の両立が難しい現状が続いていることがわかった。

厚生労働省によると、32万人程度のがん患者が働きながら治療をしている。一方で、がんと診断されると3割超が依願退職や解雇を余儀なくされているとの調査もある。政府はがんになっても働き続けられる環境を整備するため、「働き方改革」で企業と医療機関の連携強化などを進める方針だ。

両立できる環境とは思わない人にその理由を聞いたところ、「代わりに仕事をする人がいない、いても頼みにくい」が21.7%で最多。「職場が休むことを許してくれるかどうかわからない」は21.3%、「体力的に困難」は19.9%、「休むと収入が減ってしまう」は15.9%だった。

がん検診を「2年以内に受診した」割合は52.6%だった一方、「今まで検診を受けたことがない」との回答も33.4%あった。検診を受けていない理由(複数回答)は「時間がないから」が30.6%でトップとなり、「健康状態に自信があり、必要性を感じないから」が29.2%で2番目に多かった。

調査は昨年11月に全国の18歳以上の男女3千人を対象に面接で実施。回収率は60.5%だった。

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