2018年12月15日(土)

川崎の生命科学研究地区、分譲完了 JSRと川澄化学が落札

2017/1/26 7:01
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JSRと川澄化学工業は25日、都市再生機構(UR)が保有する川崎市殿町地区の土地の一部を落札した。両社とも生命科学関連の研究開発施設を建設し、2020年秋以降の稼働をめざす。これにより、川崎市が企業誘致を進めてきた殿町国際戦略拠点「キングスカイフロント」はほぼ100%分譲を完了。今後は開発成果を出す実力が問われることになる。

落札した土地と金額はJSRが約3100平方メートル、7億3000万円、川澄化学が約4000平方メートル、10億円で、いずれも殿町地区の南部で2月中旬に取得する予定。JSRはがんなどを診断する試薬や免疫治療で抗体医薬の開発工程を研究する施設を4階建て、延べ床面積1880平方メートルの規模で建設。事業拡大をめざす生命科学分野の戦略研究拠点に仕立てる。

川澄化学工業は延べ床面積4000~5000平方メートルの規模で3、4階建ての施設を建設。現在、大分県豊後大野市で新製品開発に取り組む三重工場研究開発部の機能を新施設に移し、血液浄化や輸血、血管内治療など最先端の医学的知見を結集した新製品開発を加速する。今後2年以内に首都圏移転構想を策定する。

殿町での施設整備は両社とも首都圏の医療現場に近く、最先端の研究情報の収集に有利な点を挙げる。同地区は川崎生命科学・環境研究センター(LiSE)をはじめジョンソン・エンド・ジョンソンの東京サイエンスセンター、実験動物中央研究所の再生医療・新薬開発センターなどがすでに進出。昨春には川崎市と慶応義塾大学が殿町に設置したタウンキャンパスで研究や教育を連携して推進する協定を結ぶなど、産学官の連携も進んでいる。今後は国立医薬品食品衛生研究所などが移転してくる予定だ。

殿町は01年にURがいすゞ自動車から約18.6ヘクタールの土地を取得してから新たな企業誘致が始まった。川崎市は09年に川崎臨海部土地利用誘導ガイドラインを策定し、環境や生命科学関連の企業や研究所の誘致に力を入れてきた。結果として生命科学関連の施設が多くなり、産学官の関係者は世界有数の研究開発拠点づくりをめざしている。

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