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ガスと不動産、相乗効果 西部ガスがエストラスト買収発表

西部ガスがガス事業以外の拡大に動き出した。23日、九州・山口が地盤のマンション販売会社「エストラスト」を買収すると正式に発表した。同社はオール電化マンションを展開してきたが、ガス主体の物件販売に切り替えさせる。4月のガス全面自由化で家庭向けに参入する九州電力と競争が激しくなる。ガス販売と不動産で相乗効果を高め成長を拡大させる。

25億円を投じてTOB(株式公開買い付け)でエストラスト株を最大51%取得し、2月24日付で子会社化。エストラストの東証1部の上場は維持する。西部ガスから常勤役員を1人派遣する。

昨夏に金融機関から提案があり、11月から本格検討してきた。ガスの全面自由化を前に昨秋策定した初のグループ中期経営計画では、まず3年間でガス事業以外を2割から3割に伸ばす目標を立てた。エストラストの2016年2月期の売上高は128億円。子会社化でガス以外の比率を25%程度に引き上げられ、目標達成に大きく近づく。

不動産事業とガス事業の双方を強化できる相乗効果も大きい。

西部ガスは戸建て住宅が中心で、現在は分譲マンションは手掛けていない。一方、エストラストはこれまで分譲マンションで4023戸を販売、3年間で約1300戸分の用地も確保している。ただ従来は100~200戸程度の物件が中心で、それ以上の大規模な開発をするには資金力や知名度が足りなかった。西部ガス傘下に入ることで、300~400戸の大規模案件も可能になる。エストラストの笹原友也社長は「九州旅客鉄道西日本鉄道とも対抗できる」と語った。

ガスの拡販にもつながる。オール電化物件を展開してきたエストラストが「ガス(主体)に切り替えればガス事業を伸ばせる」(西部ガス)。九電はオール電化で攻勢をかけており、今後のマンション開発競争でオール電化の拡大をけん制する効果も見込める。

西部ガスは3年間でガス以外に100億円の投資枠を確保しており、今後も攻めの投資を進める構え。酒見俊夫社長は「総合エネルギーサービス企業に飛躍できる年にしたい」と語った。

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