抗がん剤、遺伝子で判定 東洋鋼鈑と山口大、解析キット開発

2017/1/17 6:01
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東洋鋼鈑と山口大学などは16日、抗がん剤の適性を事前に判定する遺伝子解析キットを開発したと発表した。広範ながんに使われる抗がん剤「イリノテカン」は個人の遺伝子型により、重篤な副作用が出る。このため、遺伝子型を少ない検体で迅速に解析できる技術を開発し、製品化した。2016年末に製造販売承認を受け、年内にも発売する。

遺伝子解析キット「ジーンシリコンDNAチップキットUGT1A1」は、複数の遺伝子型を同時測定できる、検体量は国内競合品の40分の1で済み、解析時間も4時間と4割短縮できる特徴があるという。国内では1社が先行して商品化しており、置き換え需要を狙う。

東洋鋼鈑では00年からDNAチップ開発を始め、山口大医学部が持つ薬剤の副作用・効果予測のための遺伝子同定研究を基に開発を進めてきた。同社は液晶フィルムや電池関連など樹脂の精密加工技術があり、今回の製品ではDNAを高密度に固定できるポリマーコーティング工程に応用した。隅田博彦社長は「ライフサイエンス事業を立ち上げ、収益の柱に育てたい」と意欲を示した。

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