2019年6月20日(木)

高齢者、寒い浴室で血圧急変動 「まず暖めて」

2016/12/30 23:42
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高齢者が寒い浴室で風呂に入ると、血圧が30以上変動するとの実験結果を東京都健康長寿医療センター研究所の高橋龍太郎・前副所長らが30日までにまとめた。浴室を暖かくすると変動幅を半分程度に抑えられたという。

高齢者に多い入浴中の死亡の原因になると考えられ、高橋氏は「脱衣室や風呂を暖房器具で暖めるなど、気温差の少ない環境づくりを心掛けてほしい」と話している。

実験は東京ガスの試験室で実施。62~77歳の男性31人が参加し、風呂に入ってから出るまでの血圧などの変化を調べた。

脱衣室と浴室の温度を18度、湯を41度にした場合、服を脱いだ直後に平均で154に上がった最高血圧が、風呂に入ると122に急降下。風呂から出ると再び急上昇した。

血圧の変動は温度の変化によって血管が収縮したり、拡張したりするために起きると考えられ、変動幅は32~35だった。脱衣室、浴室を25度にすると、血圧の変動幅は15~22に縮小した。

高橋氏によると、高齢者の血管は硬く、弾力性がないため血圧の変動幅が大きい。加えて脈拍数が少ないため、血圧の急降下で脳に必要な血液を届けにくくなり、入浴中に意識障害や失神を起こしやすい。

同研究所はこれまでに全国の消防本部への調査を基に、急激な温度変化による健康被害で、高齢者を中心に年間約1万7千人が入浴中に死亡したとの推計を発表。気温が下がる1月の心肺停止者数は、8月の約10倍に上ると注意喚起している。〔共同〕

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