四国化工機、プラ容器製造の東洋科学買収
食品機械メーカーの四国化工機(徳島県北島町)は26日、プラスチック容器を製造する東洋科学(東京・豊島)を同日付で買収したと発表した。自社グループでプラ容器を企画・製造できるようにし、仕入れコストを下げると共に独自製品の開発をしやすくする。
東洋科学の全株式を取得し、子会社の東洋成型(茨城県阿見町)も含めた経営権を得た。取得金額は非公表。同日付で東洋科学の新社長に、四国化工機の植田滋社長が就任した。
東洋科学グループは、マーガリン向けやヨーグルト向けなど様々な食品容器を製造している。2017年3月期のグループ売上高は24億円となる見通し。
四国化工機は飲料や食品向けの充填機を製造販売するほか、それを導入した食品会社向けの容器供給も手掛けている。紙製容器に関しては自社グループで製造しているが、プラ製容器は他社から仕入れていた。
買収によって仕入れコストを低減すると共に、自社の充填機で使えるオリジナル容器の開発スピードを上げることを狙う。紙とプラを組み合わせた複合容器の開発にも取り組む。