2019年1月22日(火)

「あしかがフラワーパーク」そばに新駅を 栃木県足利市が構想

2016/12/10 7:00
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栃木県足利市は9日、外国人観光客にも人気の高い「あしかがフラワーパーク」そばに新駅を作る構想を発表した。すでに東日本旅客鉄道(JR東日本)と協議を始めており、2018年春までの開業を目指す。現在は最寄りの富田駅から歩いて13分かかるうえ道順もわかりにくい。交通の便を改善し、インバウンド(訪日外国人観光客)の一段の拡大につなげる。

足利市の新駅は、JR両毛線の足利駅と富田駅の間に設ける。新駅ができればあしかがフラワーパークへの来場手段を自家用車から電車に切り替えるよう促し、ピーク時は隣の佐野市まで5キロメートル超に及ぶという渋滞も緩和できるとみる。市の調べでは来場者の9%にとどまる電車利用を、20%にまで高める目標だ。

新駅から、足利学校などがある市中心部へシャトルバスの運行も検討。和泉聡市長は9日開いた記者会見で「少子高齢化のなか生き残るには公共交通機関の充実が柱になる。市全体の活性化にもつながる」と語った。

足利市の概算では、駅前広場の整備なども含めた総事業費は15億円。新駅は自治体が設置費の大半を負担する「請願駅」とするが、市は「JR東日本も受益者」として費用の一部を負担するよう求める方針だ。両毛線で多い通学定期利用は人口減で縮小するため、観光利用の増加はJR東日本にも利点があるとみる。

あしかがフラワーパークは藤の花や冬のイルミネーションが人気で、15年10月~16年9月の来場者数は前年同期比2割増の150万人、外国人客は倍増して12万人と近年増え続けており、取り込めれば効果は大きい。

18年4~6月には栃木県でJRグループが官民一体で大型観光販促に取り組む「デスティネーションキャンペーン(DC)」を予定する。その効果を享受するためにも、開業をDCに間に合わせたい考え。一方で新駅候補地の大半は十数人の地権者が所有し、用地買収も必要になる。

栃木県内では、ほかにも新たな鉄道駅を設置する動きがある。東武鉄道は17年夏、栃木県日光市のテーマパーク「東武ワールドスクウェア」前に新駅を設ける。

東武鬼怒川線の小佐越駅~鬼怒川温泉駅間に設ける。最寄りの駅からの時間は現在の徒歩8分から1分に短くなる。東武ワールドスクウェアは入場者数が年40万人強で横ばいが続いており、押し上げを狙う。東武鉄道の新駅は12年ぶり。

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