日本航空、機体の故障予測 日本IBMと
日本航空は7日、日本IBMと共同で航空機の故障を予測する分析を始めると発表した。IBMの統計分析ソフトを活用して航空機のセンサーから収集するデータや故障履歴などを分析し、機材の故障を事前に予測する。これまでセンサーのデータは整備に活用していなかったが、過去に蓄積したデータも分析することで機材の不具合による欠航や遅延の防止につなげる。
両社は2015年11月から1年間、実用化に向けた実証実験を実施した。温度や圧力など運航時にセンサーが取得するデータや整備の実施履歴をIBMが分析。5種類程度の故障の予兆を事前に確認できた。今後は予測できる故障の範囲を広げるほか、予測精度の向上を目指す。