三菱重工業長崎造船所、10月も不審火 連続放火か
三菱重工業長崎造船所の香焼工場(長崎市)で10月、火災があり、県警が実況見分した結果、不審火だったことが5日、捜査関係者への取材で分かった。工場では1月、建造中だった大型客船「アイーダ・プリマ」で火災が3件発生。県警は連続放火の可能性もあるとみて、非現住建造物等放火容疑で捜査している。
10月の火災は、26日午後1時半ごろに2階建てプレハブの従業員休憩所で発生。隣接するプレハブや工場の壁も焼いたが、けが人はいなかった。現場は火気厳禁で、実況見分で火の気は確認されなかった。
捜査関係者や三菱側によると、休憩所は普段、別の大型客船「アイーダ・ペルラ」を建造する下請け企業の従業員が使用。出火時は就業中だったが、鍵は掛かっていなかったという。
アイーダ・プリマでは、1月11日に発生した火災でレストランの一角が焼けた。2日後、無人で火の気がないはずの客室内で布が燃えているのが見つかり、同31日には段ボール箱などが燃えた。いずれの火災もけが人はなかった。〔共同〕
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