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DeNA、9情報サイト休止 検索上位狙い編集歪む

ディー・エヌ・エー(DeNA)は1日、特定テーマの情報を記事形式でまとめたサイトについて、新たに8つを事実上休止した。医療関連の「WELQ」を11月29日に休止したのに続く措置。守安功社長の報酬を6カ月間にわたり30%減らす処分も発表した。ネット上で人気となることに偏重した編集方針への批判は多く、企業ブランドや業績への影響は避けられない。

守安社長は1日、ホームページ上にコメントを掲載した。謝罪するとともに、「他サイトからの文言の転用を推奨しているととらえられかねない点があった」と明記。各サイトを精査したところ、指示やマニュアルなどで歪(ゆが)んだ編集方針があったことを公表した。守安社長自身が「モラルに反していないという考えを持てなかった」と語るほど、深刻なレベルだ。

1日に休止した「Find Travel」など8サイトは、「WELQ」と同じ運営体制がとられていた。この結果、情報発信を続けるのはファッションの「MERY」だけとなった。

問題となった情報まとめサイトなどの「キュレーションメディア」は無料閲覧が基本。広告収入で稼ぐ仕組みで、読者を効率良く集めるには米グーグルなどでの検索でサイトを上位に表示させるのが近道だ。各社はグーグルなどの検索エンジンの「癖」を分析したうえで、サイトの設計や内容を調整して検索上位を狙う「SEO対策」に力を入れている。

DeNAは外部ライターを駆使し、記事を大量生産していた。消費者がどのようなキーワードを入力しても検索の網に引っかかる状況をつくり出すためだ。記事の仕入れをはやく、安く抑える目的で、ライターに盗作の指南とも受け取られかねない指示を出し、悪質な編集方針に傾いた。

まず今秋、WELQで記事の誤りなどを指摘する声が高まった。肩こりを題材にした記事では「霊のしわざかも」といった情報を掲載していたという。医療という繊細な配慮が必要な分野だけに読者の反発は強く、休止に追い込まれた。それでも「炎上」を鎮められず、追加措置と社長報酬減額を余儀なくされた。

情報が氾濫する現在、まとめサイトの人気は高い。しかし、情報を提供するには、多大な労力と細心の注意を払って内容を精査する作業が欠かせない。DeNAの不祥事は、ネットメディア全体の信頼性を揺るがすことにもなりかねない。

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