速報 > 地域ニュース > 関東 > 記事

千葉・美浜区の海岸でドローン宅配の実験 スマホ通信網使い遠隔操作

2016/11/23 7:00
共有
保存
印刷
その他

 国家戦略特区となっている千葉市美浜区の人工海岸で22日、政府が小型無人機(ドローン)による宅配実験を公開した。東京・世田谷からスマートフォン(スマホ)の通信に使うLTE回線を通じてドローンを遠隔操作し、海上を含む700メートルを自律飛行した。政府は今回の実験成果を踏まえ、宅配などでドローンが海上を飛行する際に妨げとなる規制緩和に乗り出す方針だ。

 実験の公開は4月に続き2回目。幕張新都心に近い人工海浜「いなげの浜」の砂浜を離陸したドローンが海上を通過して稲毛海浜公園プールまで書籍など約400グラムの荷物を運ぶ実験をした。スマホのアプリから商品を注文してドローンで配送する楽天のサービス「そら楽」を使い、ドローンが自動で荷物を運んだ。

 実験のポイントは2つ。一つはLTE網の活用だ。この日は実験会場から約40キロメートル離れた楽天本社(東京・世田谷)から、ドローンに積んだスマホに離陸を指示。ドローンは近くの携帯基地局と通信しながら自律飛行した。無線電波を使う従来のドローンは1キロメートル程度の範囲内しか操縦できなかった。

 もう一つは海上での飛行だ。現在は海の上を飛ぶ場合、飛行区域内への船舶の立ち入りを禁じるなどの措置が必要な場合が多い。墜落した際に船員に危険が及ぶからだ。特に船舶が頻繁に行き交う海域では漁協などとの調整が必要になり「実験すら前に進まない」(野波健蔵千葉大学特別教授)という課題がある。

 政府は2019年までに千葉市でドローン宅配の実現をめざしており、まずは海上での飛行に関わる規制の緩和に着手する。同市は東京湾沿岸の物流施設から海上を通って千葉市幕張新都心のマンションへ荷物を届ける構想を描いており、実現に向けては海上での飛行規制の緩和が不可欠となる。

 同日の実験に先立ち市内で開いた国家戦略特区の「千葉市ドローン宅配等分科会」では、規制緩和に向けた検討を進める方針を確認した。今後は分科会の下に設置している、内閣府や市、企業でつくる技術検討会(座長・野波特別教授)で、実用化に向けた実証実験を進める。

 実験に参加した千葉市の熊谷俊人市長は「遠隔操作でドローン宅配が実現するという未来を実感できる実験だった」と述べた。

共有
保存
印刷
その他

電子版トップ速報トップ

企業・業界をもっと詳しく

企業がわかる。業界がみえる。ニュースとデータをまとめてチェック!

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

北海道 12:53更新
9:41
東北 22日 20:18
21日 2:00
関東 2:22
2:21
東京 20日 21:50
20日 21:40
信越 0:14
21日 2:00
東海 2:23
1:00更新
北陸 2:18
20日 21:30
関西 2:18
22日 20:27
中国 22日 21:57
21日 2:00
四国 21日 1:31
21日 1:31
九州
沖縄
12:00
11:40

【PR】



日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報