2019年5月25日(土)

栃木知事・宇都宮市長選に現職再選、LRT着工へ前進

2016/11/22 7:00
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20日投開票の栃木県知事選と宇都宮市長選で、ともに現職が勝利した。宇都宮市と栃木県芳賀町のLRT(次世代型路面電車)事業は着工に向けて前進し、財源も含めて県や市の協議が加速しそうだ。人口減少対策となる地方創生や、東京電力福島第1原子力発電所事故で生じた指定廃棄物の処分場問題など、4期目も課題は山積みだ。

知事選に圧勝した現職の福田富一氏は20日、「人口減少の克服をはじめ地方創生に速やかに取り組みたい」と述べた。具体的な施策として結婚や子育て、高齢者支援などを掲げる。「栃木県に住んでよかった、住み続けたい、移住を考えたい、という人を増やすため、先頭に立って頑張りたい」と意気込んだ。

宇都宮市長選は、LRTを推進する現職の佐藤栄一氏が接戦を制した。21日の記者会見で佐藤氏は、2016年度内の着工をめざす日程は変えないと強調。住民への説明を進めながら、着工に必要な認可申請に近く着手する方針だ。

LRT整備の財源については福田氏や佐藤氏が選挙戦で、県と市からなる市街地開発組合が工業団地造成で蓄えた100億円強の利益を充て、県や市などの負担を計100億円程度にとどめると主張。佐藤氏は21日「LRTに使わせていただきたい」と述べ、福田氏も「年度内に市街地開発組合で議論をしてもらう」と話した。

指定廃棄物の処分場問題は栃木県政の最大の懸案だ。県内候補地の塩谷町と国との協議が実現しておらず、福田氏は「まずは話し合いをしてもらいたいと、県として働きかけたい」とする。

指定廃棄物を一時保管する農家の「負担軽減策を考えていかなければならない」とも述べ、焼却や集約などの中間処理を先行する国の案の実現へ調整役を果たす考えだ。

宇都宮市政は子育て環境などでの不満も根強い。4月1日時点で待機児童は29人に上り、特定の保育所を希望するなどで入れない約360人の「隠れ待機児童」も抱える。佐藤氏は21日「17年度から365日待機児童ゼロにする」と対策を急ぐ考えを示した。

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