2017年11月22日(水)

廃校舎、新工場に再生 化成品のエネックス、加賀市に完成

2016/11/18 6:00
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 化成品メーカーのエネックス(福井市)が石川県加賀市の廃校舎を活用して建設していた新工場がこのほど完成した。2015年3月に廃校となった市立菅谷小学校の校舎や体育館を改修した。加賀市は今後も使われなくなった公共施設を企業に紹介する方針だ。遊休施設活用と地域振興の「一石二鳥」を目指す試みとして注目される。

 新工場ではプリンターに使うインクカートリッジのリサイクル製品を12月から本格生産する。敷地面積は1万6292平方メートルで、地元を中心に採用した約20人の従業員で操業する。校舎の2階と3階部分で製造し、1階部分に事務所や会議室を設ける。完成式典を25日に開く予定だ。

 2期工事として旧運動場のスペースに、化粧品素材や再生トナーカートリッジの工場を17年2月に着工する。順次増産し、最終的に100人規模を目指す。1期工事と合わせた投資額は10億円程度に達する。

 今回の廃校活用はエネックスに市が提案し、地域住民の賛同を得て実現した。土地と建物を合わせた売却額は7千万円。

 エネックスは再生カートリッジの有力メーカーで、16年3月期の売上高は約43億円。福井県を中心とするが、県外での展開を目指していた。

 地方では少子化で学校の統廃合が進み、廃校の活用が課題となっている。加賀市商工振興課の企業誘致室は「今後も進出を望む企業の希望を聞いたうえで遊休状態の公共施設を積極的に紹介し、土地活用と地域振興につなげたい」としている。

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