活断層なら特定の微粒子 阪大が判別手法

2016/11/12 23:29
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特定の岩石の微粒子が断層に残っているかで、ここ約千年の間に断層が活動したかが分かる手法を開発したと、大阪大の広野哲朗准教授(地震断層学)らのチームが12日までに発表した。成果は英科学誌電子版に掲載された。

地震を起こす恐れがある活断層の判別や、最新の活動時期の推定に役立つと期待される。

チームによると、これまで、地表付近に堆積した地層のずれが存在するかどうかでしか、活断層を判別できなかった。新手法は、この層が削られていたり地中に埋もれていたりしても使える。

チームは、大きな被害が出た慶長伏見地震(1596年)で活動した、神戸市から大阪府高槻市までの長さ約55キロの断層帯の岩石を分析。

その結果、周辺の断層ではない部分には見られない数十ナノ(ナノは10億分の1)メートル以下の「非晶質微粒子」が多く見つかった。他の断層でも確認されたため、地震によって断層に特徴的にできる微粒子と結論付けた。

過去の気温条件などからこの微粒子が水に溶ける速度を計算したところ、千年以内に溶けて消失すると判明し、残っていれば、約千年の間に地震があったと判断できることが分かった。

広野准教授は「活断層ごとに鉱物や環境条件を精査し、より厳密に活動時期を特定できる可能性があり、原発など重要建造物への影響の検証に利用できる」と話した。〔共同〕

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