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マテリス、健康食品に参入 材料粉末技術を活用

プラスチック粉末製造のマテリス(長野県塩尻市、奥原陽一代表)は粉末製造技術を生かして健康食品事業に参入する。肝機能向上を促すとされるポリフェノールの一種のクルクミンをナノメートル(ナノは10億分の1)単位の微粉末にして吸収を良くし、カプセルに詰めた製品を年内にも販売する。既に販売している粉末のおから製品も拡充し、2021年度までに食品事業で年6000万円の売り上げを目指す。

同社はプラスチックや樹脂材料を粉末にして自動車や航空機、エネルギーの部品向けに供給している。ナノメートル単位まで細かな粉末にできる生産設備は自社開発で、この設備を健康食品に応用する。

ポリフェノールの一種でウコンに含まれるクルクミンは、肝機能の向上に役立つとされる。最小500ナノメートルレベルにまで砕いたクルクミンを、飲みやすい大きさのソフトカプセルに約100ミリグラム充填する。効率的に体内に吸収されるため、より大きな効果が期待できるという。

高齢者向けや飲酒前の健康食品として売り出す計画だ。1回につき2粒を飲用し、5回分で税抜き600円の価格を想定している。ドラッグストアやコンビニの店頭販売のほか、ネット通販でも扱い、21年度までに年2400万円の売り上げを目指す。

7月から発売している「おからパウダー」は、食物繊維を補うための食品として販売している。袋詰や金属検査の機器に800万円を投資した。現在、年6トンペースで生産しているが、21年度までに年120トンに増やす方針だ。

同社のおからパウダーは最小水準レベルといわれる30マイクロメートル(マイクロは100万分の1)まで細かくしており、液体に溶けやすい。同社の製法では、細かくしながら無駄な水分を飛ばすため、食物繊維の比率が高いのが特徴だ。スープや牛乳などに多く混ぜることができ、飲む力が衰えた高齢者向けの介護食や乳幼児向けの離乳食としてのニーズが見込める。

薄力粉と同じ水準まで細かくしているので小麦粉の代用にもなる。卵や牛乳にも混ぜやすく、ハンバーグやお好み焼きなどに使用可能だ。これを利用した「おからクッキー」も年内に発売する。

クルクミン、おから関連製品とも、特に高齢者向けの健康食品としての需要を見込む。現在、食品事業の売り上げは年360万円程度と、3000万円の年間売上高の1割強にとどまっている。

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