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LIXILの4~9月、最終黒字241億円 海外主導のV字回復

LIXILグループの業績回復が鮮明だ。7日発表した2016年4~9月期の連結決算国際会計基準)は、最終損益が241億円の黒字(前年同期は183億円の赤字)だった。子会社の不正会計問題が重荷となった前期から一転、海外主導で業績が持ち直している。V字回復を先取りする形で株価は戻り歩調で、時価総額で後じんを拝していたライバルTOTOを再び抜き返している。

海外でも特に好調なのが主力の水回り事業だ。4~9月期は事業利益が前年同期比5割近く伸びた。住宅市場が拡大している米国などで、新たに日本の技術を応用した節水トイレなどの新商品を投入した効果が出た。現地工場の生産性改善に努めコスト削減も進んだ。

同社は15年に中国で水回り事業を展開していた子会社「ジョウユウ」で不正会計が発覚。前期に借入金の肩代わりなどで約280億円の損失を計上し、6年ぶりの最終赤字に転落した。業績回復は藤森義明前社長に代わり、工具通販大手MonotaRO創業者で6月に社長に就いた瀬戸欣哉氏の下で進める改革の効果も見逃せない。

瀬戸社長は積極的なM&A(合併・買収)路線を転換。経営幹部の半減や、不採算の子会社の売却を進めている。収益性が低い国内外の事業も見直している。「水回り事業を直接監督している効果が出ている」。7日の会見でも瀬戸社長は自信をのぞかせた。

株式市場も瀬戸体制を評価しているようだ。株価は7月の1593円を底に、足元では2397円まで回復している。社長が交代した6月15日の時価総額は5619億円。ライバルのTOTO(当時7141億円)に抜かれ、業界の盟主の座を明け渡していた。だが一連の取り組みで足元では7503億円と抜き返している。

課題は足元で弱含んでいる国内のリフォーム関連事業だ。同事業の今期予想の伸びを1%と、従来予想の4%から引き下げた。消費の低迷や前年にあったエコポイント制度の恩恵が消え、前期の9%増から減速する。

ドイツ証券の大谷洋司氏は「国内のリフォーム市場は冷え込んでいる。もともと前期に前倒しで伸びた面もあり、リフォーム関連の会社計画を達成できるかは微妙」と指摘する。株価の持続的な上昇には国内リフォーム事業のテコ入れが欠かせない。(鶴藤理沙)

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