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日光へ進出のリッツ・カールトン、温泉大浴場を整備

2016/11/8 7:00
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 米ホテルチェーンのマリオット・インターナショナルが高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン」を栃木県日光市に開業すると決めたのは、外国人観光客の間で日本の文化や自然を体験できる地方への関心が高まっているためだ。リッツとしては初めて、外国人にはなじみの薄い日本式の温泉大浴場も併設する。日光を訪れる外国人客は日帰りが大半だが宿泊需要は大きいと判断した。

 東武鉄道が1月に営業を終えた日光レークサイドホテルの跡地を活用する。客室数は94室で、各室の広さは高級ホテルの基準とされる50平方メートル以上。宿泊料金は国内の他のリッツと同じ水準にする予定だ。安くて1泊6万~7万円程度、高ければ10万~20万円以上とみられる。

 進出先に日光を選んだ理由には、外国人観光客の嗜好の変化がある。マリオット・インターナショナルのアジア太平洋地区開発担当のポール・フォスキー氏は記者の取材に対し、東京のリッツを訪れる外国人が「次は自然や文化、歴史、アクティビティーを楽しみたいと地方での経験を求めている」と述べた。

 日光には日光東照宮などの世界遺産や中禅寺湖、男体山などの自然があり、要望に応えられると判断。箱根や軽井沢にあるような競合する高級ホテルが近隣に無いことも進出を後押しした。

 日本でリッツを利用する外国人観光客は複数の宿泊施設を組み合わせて2週間ほど滞在することも多い。「東京に滞在してから、日光で2泊しないかと提案できる」(ポール氏)と話す。

 前身の日光レークサイドホテルには硫黄泉が引いてあったため活用する。外国人は全裸で入る温泉に抵抗感のある人も多いが、純粋な日本文化を体感したいという需要はあるとみている。西洋式の温浴施設を求める外国人のために、マッサージなどが受けられるスパも整備する。

 ソフト面での満足度も高める。周辺を案内するガイドや、自転車で街を周遊できるプランなどを有料で検討する。

 東武鉄道は日光地区のてこ入れを進めている。老舗の名門ホテル、金谷ホテルを買収し、2017年には新型特急車両を導入する。東武鉄道の根津嘉澄社長はリッツについて、日光での「取り組みの核となる」と強調した。

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