2018年7月16日(月)

淡路島で発見「松帆銅鐸」、島根2遺跡と同じ鋳型

2016/10/27 0:13
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 昨年4月に淡路島(兵庫県南あわじ市)で見つかった弥生時代の青銅器「松帆銅鐸(まつほどうたく)」7個のうち2個が、島根県の2遺跡から出土した銅鐸と同じ鋳型(同笵=どうはん)で作られたことが分かり、同市教育委員会と奈良文化財研究所が26日発表した。「当時の青銅器文化や社会状況を明らかにする重要な資料」という。

 新たに同笵と分かったのは松帆3号銅鐸(高さ31.5センチ)と同5号(23.5センチ)。それぞれ加茂岩倉遺跡(島根県雲南市)の27号、荒神谷遺跡(同出雲市)の6号と同じ文様や図像を持ち、鋳型についていた傷の痕などが複数箇所で一致した。

 松帆の2号、4号も、江戸時代に淡路島で見つかった銅鐸1個と同笵と分かっている。調査した同研究所の難波洋三客員研究員は「残る3個も、同笵のものが存在するのでは」と推察。材料の産地分析などを進める。

 加茂岩倉遺跡では銅鐸39個が出土。うち26個は北陸や近畿などに同笵のものがあった。荒神谷遺跡では銅剣・銅矛374本と共に銅鐸6個が出土し、うち2個が京都などに同笵のものがあった。

 兵庫県立考古博物館の和田晴吾館長は「製作地は不明だが畿内を中心に広域の流通ルートがあり、淡路島が重要な交流拠点だったのでは」と話す。

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