移動棚の金剛 50億円で実験棟と新工場 熊本地震で被災

2016/10/21 22:04
保存
共有
印刷
その他

移動棚製造の金剛(熊本市、田中稔彦社長)は21日、熊本地震で大規模に損壊した本社工場の実験棟の建て直しに着手した。熊本県嘉島町で約3万4000平方メートルの土地を今年度中に取得し、第2工場の建設も始める。総事業費は約50億円。設備の損壊によって悪化している収益力を改善しながら、高付加価値製品の生産能力を高める。

新たな実験棟の地鎮祭を開いた。2億円を投じて来年3月までに建設する。鉄骨造で延べ床面積は900平方メートル。熊本地震級の揺れを再現できる装置を導入し、新開発する製品の耐震性能などを高める。

第2工場は敷地面積3万4千平方メートル。粉体状の塗料を吹き付け、熱で広げる粉体塗装の設備などを導入する。液状の塗料に材料を浸す従来の塗装法に比べムラがなく、質感を高くできるという。

本社工場は熊本地震で塗装設備が損壊した。塗装工程は福岡県などの業者に外部委託しているため、採算が悪化している。塗装設備を修復するには他の設備もいったん停止せざるを得なくなるので、第2工場の建設に踏み切る。田中稔彦社長は「これまでは復旧に追われていたが、復興に向けて足を踏み出した」と話している。

保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

電子版トップ



[PR]