ネット上の口座売買巡り12人摘発 警察庁
インターネット上での違法な口座売買をめぐり、警察庁は20日、18道府県警による一斉取り締まりで、売買サイトの管理者を含む12人を犯罪収益移転防止法違反などの疑いで摘発したと明らかにした。警察当局は口座がネットバンキングの不正送金や振り込め詐欺などに悪用されているとみて警戒を強めている。
一斉取り締まりは9月28日から10月19日に実施し、産官学による一般財団法人「日本サイバー犯罪対策センター」(JC3)が協力した。
JC3と埼玉県警が合同でサイバーパトロールを行い、掲示板などで口座売買に絡む約500件の書き込みを発見。内容を精査し約30件に絞り込み、各地の警察が捜査を進めた。
摘発した12人のうち犯収法違反容疑で逮捕したのは7人で、口座売買の誘引や預金通帳などの譲り受け・譲り渡しの疑い。埼玉県警は口座の買い取りを呼びかけるサイトの管理者とみられるウェブデザイナーの男(41)を逮捕。県警によると「人に頼まれて作った」と供述しているという。