レーザー加工、くず残さず 福井県工業技術センター、吸い取りの新技術

2016/10/12 6:00
保存
共有
印刷
その他

福井県工業技術センターは金属や炭素繊維複合材料(CFRP)のレーザー加工の際に発生する金属くずを吸い取る新しい技術を開発した。竜巻のように上昇する渦を発生させて、加工機の先端に取り付けるノズルから吸引し、加工面にくずが残らない。県内の精密加工メーカーを中心に技術移転を目指す。

同技術は金属やCFRPの加工に使う「短パルスレーザー」向けだ。光る時間が極めて短い光を当てたり、消したりするレーザーで、穴開けなどの微細加工に使う。従来、空気を吹き付けてくずを除去していたが、加工機の周辺が汚れやすいなどの課題があった。

新しい方法は加工機の先端にくず吸引用のノズルを取り付ける。真空ポンプでノズルの先端の気圧を下げるほか、レーザーが金属などに当たる場所に空気を吹き付けて渦をつくる。中心部の気圧が300ヘクトパスカル以下まで下がり、気圧差でくずが吸い取られる仕組みだ。

同センターで評価した結果、金属やCFRPの加工面にくずがほとんどないことが分かった。20日、21日に県産業会館(福井市)で開かれる「テクノフェア2016」で新しい技術を紹介する。

同センターは「県内の眼鏡産地ではチタン加工などでレーザー加工機を使っている。加工機の先端部分だけを改良すれば、品質向上につながる」としている。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]