QVCマリンフィールド命名権 千葉市が事業者募集 20日まで
千葉市は6日、プロ野球千葉ロッテマリーンズの本拠地、QVCマリンフィールドの新たな命名権の取得希望者を募ると発表した。20日まで募集する。現在命名権を持つQVCジャパンとの契約が12月1日付で途中解除されることに伴うもので、市と球団による審査を経て11月上旬に新たな命名権取得者を決める。
契約期間は12月1日から5年以上を条件とする。命名権料は年間2億5千万円以上とし、球場の名称看板や人工芝に新名称を掲示できる。前回2010年に募集した際の条件は「3年以上、2億円以上」だった。市は「名称の中に『マリン』の文字の使用を希望する」としている。
市は名称案や提示金額のほか、都市と球団のイメージとの整合性などを総合的に判断して優先交渉者を決める。既に複数企業が関心を寄せているという。熊谷俊人市長は6日の記者会見で「プロ野球の広告価値は高まっている」と述べ、新たなスポンサーとの契約に期待感を示した。
QVCマリンフィールドはQVCジャパンが11年に約10年間の命名権を取得し、千葉マリンスタジアムから改称した。しかし同社は今年6月、市に対して命名権契約の解除を申し入れた。同社が市と球団に計3億3千万円の違約金を支払って12月1日以降の契約を解除することで3者が合意していた。