旭川医大、スマホで遠隔医療開始
旭川医科大学(旭川市)は4日、道内6病院の患者に対しスマートフォン(スマホ)を使った遠隔医療を始めた。大動脈瘤の破裂など心臓血管外科の救急疾患が対象だ。
医師が院外にいても、旭川医大病院に患者が搬送されるまでの間に病名を診断し手術の準備を整える。病院到着から手術開始までの時間を短縮し、救命率の向上や医療費の削減につなげる。地域間の医療格差の縮小にも役立てる。
6病院は北見赤十字(北見市)、道立北見(同)、深川市立、留萌市立、富良野(富良野協会、富良野市)、遠軽厚生(遠軽町)。外科専門医が在籍していないか、少人数のため手が回らない時に旭川医大病院に救急患者を搬送している。
6病院は患者を診断した画像を院外のクラウドのサーバーに送信。旭川医大の医師は患者の到着までにスマホでサーバーにアクセスし、患部の症状を見て病名を診断。患部の大きさを計測する物差し機能を使って症状の度合いや必要な手術道具を判断。麻酔科や手術スタッフにチャットで指示を出す。