2019年9月22日(日)

ニッポン電機、反転攻勢なるか シーテック4日開幕

2016/10/4 0:41
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家電・IT(情報技術)見本市のシーテックが4日、幕張メッセ(千葉市)で開幕する。電機大手はあらゆるモノがネットにつながるIoTの技術を前面に出しており「製造業のサービス化」に軸足を移している。関連市場の広がりをうけて異業種の参入も目立ち、出展社・団体は4年ぶりに増えた。IoTシフトの流れは苦戦続きのニッポンの電機が巻き返す契機になるかもしれない。

3日に報道関係者に公開した会場では「HITACHI」の大きなロゴが目を引く。日立製作所は4年ぶりに出展を再開した。AI(人工知能)やデータ分析など高度なITを組み合わせ、社会インフラ分野などでIoTサービスを提案する。

接客をするヒト型ロボ「エミュー3」のほか、高齢者らの1人乗りに便利な移動支援ロボ「ロピッツ」を展示する。センサーや全地球測位システム(GPS)で位置を把握して自動で走る。

シーテック主催団体のひとつ電子情報技術産業協会(JEITA)会長を務める東原敏昭社長兼最高経営責任者(CEO)は「今年のキーワードは『つなぐ』と『共創』だ。グローバルと異業種、ベンチャーとのコラボレーションも重要になる。シーテックを通じて海外企業や団体との連携を加速したい」と話す。

今年の目玉は会場中央に設けた「IoTタウン」だ。金融の三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)、警備のセコム、玩具のタカラトミー、旅行のJTBなど異業種が参加。得意分野を生かしたIoT活用サービスを打ち出す。

ここ数年は地盤沈下が目立っていたシーテック。IoTというテーマを得て久々に活気づきそうだ。今年の出展社・団体は前年より2割多い648。ソニーは3年連続、東芝も2年連続で出展を見送っているが、2008年以来の規模になる。

出展社・団体が895とピークだった07年から減少傾向が続いていたが、ようやく反転。期間中の来場者も前年比13%増の15万人と2年ぶりのプラスを見込む。

ただこの間、電機大手は大規模なリストラを余儀なくされた。シャープは台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入り、東芝も不適切会計でリストラが遅れた。テレビや液晶パネル、携帯電話など「ハードにこだわりすぎたことが世界的な競争力低下につながった」(証券アナリスト)。

スマートフォン(スマホ)の成熟化が進むなか、IoTは次の時代を担う「パラダイムシフト」(ソフトバンクグループの孫正義社長)と期待されている。スマホのCPU(中央演算処理装置)や基本ソフト(OS)では欧米勢に負けたが、IoT時代はセンサーなど電子部品やロボットに強く、インフラから家電まで手がける日本の電機の総合力を生かせる可能性がある。

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