2018年12月15日(土)

科技振興機構の産官学研究支援 川崎市の国際戦略拠点を採択

2016/9/30 7:00
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国立研究開発法人の科学技術振興機構(JST)は29日、地域の産官学の研究開発を支援する「リサーチコンプレックス推進プログラム」に、川崎市の殿町国際戦略拠点「キングスカイフロント」を採択した。川崎市など周辺自治体と大学、企業が、予防医療や医工連携などで取り組む研究や製品開発を推進する。

キングスカイフロントは同プログラムでこれまで「2016年度までの実現可能性調査」にとどまっていた。本採択されたことで期間が19年度まで延長され、年間最大支援額が従来の2倍以上の7億円に増える。

中核機関は慶応義塾大学で、参加する自治体は神奈川県や横浜市、川崎市、東京都大田区。大学では東京大学、東京工業大学、横浜市立大学、企業は富士フイルム、医療ロボット開発のサイバーダインなどが参加する。研究開発や人材育成、交流促進などのプロジェクトは現行の9から22に増やす。

参加機関は分子設計や超微細加工技術、再生細胞医療、実験動物、人工知能(AI)を使った健康増進・管理システム、医療ロボットの各分野で、異分野融合研究と成果の事業化、起業家の育成などに取り組む。

川崎市が関係するプロジェクトとしては、自立から要介護になる要因を分析する調査や、市立病院と慶応義塾大学病院のカルテ情報を匿名化したうえでビッグデータとして臨床や研究開発に活用する取り組みがある。感染症のデータを基に、流行の前兆を素早く確認する研究も進める。

JSTはキングスカイフロントの事業のほかに、公益財団法人関西文化学術研究都市推進機構が中核機関となって京都府で進める事業も採択した。京都では最先端の脳科学や人間科学の研究開発成果を基に、オフィスにおける知的生産性の向上やヒトの心に寄り添う次世代ロボットの開発などに取り組む。

キングスカイフロントは羽田空港に近い地理的特性を生かし、生命科学・医療の研究機関や企業の力を結集して、超高齢化社会を支える健康科学分野の研究開発を推進する。支援が切れる20年度以降は、自立して研究・製品開発に取り組む態勢をつくる。

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