日ハム優勝 低迷する道内消費に"慈雨" セール効果波及に期待

2016/9/30 7:01
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プロ野球の北海道日本ハムファイターズが28日、4年ぶりのパ・リーグ優勝を決めた。日ハムの主催試合の観客動員数は2004年に東京から移転して以降、初めて200万人の大台を突破。百貨店やスーパーなどは29日から一斉に優勝セールを始めた。台風が北海道に相次ぎ上陸するなど暗いニュースが多いなか、久しぶりに明るい話題となった。

ファイターズの動員数は25日時点で203万人。シーズンが始まる前、竹田憲宗・球団社長は日本経済新聞のインタビューで今季の目標を「リーグ優勝と動員200万人」と回答しており、有言実行となった。優勝したことでクライマックスシリーズを札幌ドームで開催でき、動員数は前年から大きく増えそうだ。

道内の個人消費が低調な中、優勝セールは道内の小売業にとって業績を押し上げる好機だ。イオン北海道は「イオン」など道内の40店で29日から3日間、優勝セールを行う。衣料品や日用雑貨などを5~20%割り引く。

「イオン札幌桑園店」(札幌市)では無洗米の「ななつぼし」5キロなどをそろえた「記念カート」を税別5000円で100台用意し、売れ行きは好調だ。同店の来店客数はセールの影響で1割ほど伸びているという。札幌市在住の50代の女性は「商品がかなり安くなっているので、セール期間中また来てゆっくり買い物したい」と話す。

イトーヨーカ堂も29日から3日間、道内の「イトーヨーカドー」11店でセールを実施。栗山英樹監督の背番号80にちなんだ税別80円均一の商品を、精肉や鮮魚、果物などで取りそろえる。ハムカツやウインナなど日ハム製品を具材にした手巻きすし「日ハムSUSHIドック」も257円で販売する。

東急百貨店札幌店では29日、開店の午前10時から先着500人に「振る舞いハム」と称して日本ハム製品を無料で配布した。1000人以上が並び、10分程度で終了。同店では全館で値下げ商品を用意して、10月3日まで優勝セールを行う。

札幌丸井三越が運営する丸井今井札幌本店と三越札幌店は、29日から5日間、優勝セールを行う。食品フロアでは「勝ち袋」と名付けた食品の詰め合わせを用意した。

日本航空(JAL)グループは道内空港発着便の搭乗者を対象に、航空券や選手との写真撮影、選手のサイン入りグッズなどが当たる「北海道日本ハムファイターズ応援キャンペーン」を10月下旬まで実施中。「優勝を受け、これから応募件数が伸びる」と予想する。

優勝の経済効果について、北海道二十一世紀総合研究所(札幌市)は「恩恵が大きいのはセールなどを実施する小売りだが、関連する製造業などにも幅広く波及し、道内経済を押し上げるだろう」と見る。日本シリーズに進出できれば、観光や交通などさらに大きな波及効果が見込めそうだ。

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