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パラリンピックで光る日の丸技術

2016/9/8 1:27
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リオデジャネイロ・パラリンピックが日本時間の8日、開幕する。軽さ、強度、操作性、繊細さ――。障害者スポーツ最大の祭典で繰り広げられる試合を陰で支えるのが、日本企業の様々な技術だ。2020年の東京パラリンピックも見据え、各社の開発競争にも熱が入る。

オーエックスエンジニアリングはアスリートとミーティングを重ねて製品開発にいかす

オーエックスエンジニアリングはアスリートとミーティングを重ねて製品開発にいかす

「力を入れても接合部分がすれない。効果的にトレーニングできます」。生まれつき右肘から先がない一ノ瀬メイはこう語る。競泳のリオパラ代表である一ノ瀬の練習を支えたのが中村ブレイス(島根県大田市)だ。

競泳の試合は義手や義足の装着は認められていないが、練習では水かきをつけて泳ぐ。職人として約20年のキャリアを持つ同社の那須誠氏は「引く、ねじる、押す時に接合部分に強い力が加わる」と語る。

欠損した手足や指、乳房などをシリコーンゴムで本物そっくりに製作する高い技術を持っていたが、アスリート向けを手掛けるのは初めて。皮膚を傷つけない繊細さが重要で、硬さの違う素材を重ねてズレを防ぎ、ベトつきが残らないように形状も工夫したという。

福祉機器製造の今仙技術研究所(岐阜県各務原市)は走り幅跳びに出場する山本篤に義足を提供する。従来は市販のスパイクの底を切り取り、義足の裏に装着するのが一般的だったが、はがれやすい問題点があった。

スポーツ用品メーカーのミズノと共同開発に取り組み、義足専用に設計したスパイクを製作。ダイヤルを回すと確実に固定できる機能を考案し、軽量化にも成功した。

主力事業で培ったノウハウが生かされているケースもある。ホンダ系自動車部品メーカーの八千代工業は燃料タンクやサンルーフの生産で得たカーボンや樹脂などの技術を生かし、軽くて丈夫な競技用車いす「極」を完成させた。車いすマラソン代表、土田和歌子などが使用する。

オーエックスエンジニアリング(千葉市)がつくる車いすには3連覇がかかる車いすテニスの国枝慎吾が乗る。高い操作性が特長だ。

陸上競技代表の佐藤圭太は、競技用義足を手掛けるサイボーグ(東京・渋谷)が製造した義足で出場する。衝撃に耐える強固さが武器。設立から約2年と若いが、競技用義足を応用して日常用義足の製品化も目指す。目標は「東京パラリンピックで世界記録」だ。

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