カカクコムの純利益18%増 4~6月、「食べログ」好調で
飲食店情報サイト「食べログ」がカカクコムの収益をけん引している。4日に発表した2016年4~6月期の連結決算は、純利益が前年同期比18%増の34億円だった。中でも主力、食べログの好調が目立ち、同事業の売上高は43億円と23%増加した。
スマートフォン向けアプリの刷新などで利用者の囲い込みを進めている。店を評価する「口コミ」を手軽に投稿できるようにしたり、芸能人のページを見られるようにした。6月末時点の利用者は国内外で計7300万人を超え、中でも有料会員数が約146万人と7割増加した。有料飲食店舗数も5万店に達し、課金収入が伸びた。
購買支援サイトの「価格・com」も好調だ。ファッション関連の利用などが増え、手数料収入が拡大。インドネシアやフィリピンなどアジア圏の利用者数も増加し、部門売上高は3%増の49億円となった。
17年3月期通期の純利益は前期比21%増の159億円を見込む。「既存事業の成長に加え、旅行など新規事業の展開を加速させる」(畑彰之介社長)という。
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