2019年2月23日(土)

西武八尾店来年2月閉店 相次ぐ郊外百貨店撤退 SCと競争激化

2016/8/2 23:10
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セブン&アイ・ホールディングス傘下のそごう・西武は2日、西武八尾店(大阪府八尾市)を来年2月末で閉店すると発表した。阪急阪神百貨店も来夏での堺北花田阪急(堺市)の閉店を決めたばかり。日常生活圏の郊外では巨大ショッピングセンター(SC)の開業も相次ぎ、百貨店各社は戦略転換を迫られている。

「昔はよく行ったが、最近は本当に行かなくなった」。近所に住む60歳代の主婦はこう話す。近鉄八尾駅前に1981年に開業した西武八尾店は92年2月期に売上高383億円に達したが、その後、停滞した。

2006年にはセブン&アイ傘下のイトーヨーカ堂が西武八尾店の隣接地にSC「アリオ八尾」を開設。両施設をデッキでつないで相乗効果を狙ったが、苦戦が続き07年2月期に赤字に転落。その後も黒字にならなかった。16年2月期の売上高は155億円とピークの約4割にまで落ち込んだ。

阪急阪神百貨店も来年7月末、現イオンモールが開発したSC内の堺北花田阪急を閉店する。林克弘取締役は「大型商業施設の進出が相次ぎ競合が激しい。業績改善の見通しが立たない」と語った。付加価値の高い高額品が得意な百貨店には、節約志向が強く日々の生活に密着した郊外では独自色の打ち出しが難しい。

14年に桃山店(京都市)を閉めた近鉄百貨店は今春、奈良店(奈良市)に県内初の東急ハンズを開業。集客力のある専門店を誘致して店の競争力を高める。「独自性追求には皆苦労しているが、簡単ではない」と高松啓二社長。郊外型百貨店は生き残りへ模索が続いている。

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