駅名表示を石川町(元町・中華街)に変更 JR東日本横浜支社
東日本旅客鉄道(JR東日本)横浜支社は28日、JR京浜東北・根岸線の石川町駅のホームの駅名看板など同駅の表記の一部に「元町・中華街」を加えると発表した。同駅はJR線で中華街などへの最寄りなため、駅名だけでわかるようにすることで利便性を高めるのがねらいだ。
9月15日から同駅ホームの看板を付け替えて「石川町」にかっこ書きで「元町・中華街」の表記を付け加える。合わせて京浜東北・根岸線と、石川町駅に乗り入れをしている横浜線の車内モニターに表示する駅名も同様に変更する。
正式な駅名は石川町駅のままとし、駅入り口や切符売り場などに掲示する路線図上の表記は変わらない。運用面でのコスト負担を考慮した。
1964年に同駅が開業してから、駅名の表記に「元町・中華街」が付くのは初めて。元町商店街の200店舗超で構成する振興組織、協同組合元町SS(ショッピングストリート)会は「一目で元町の最寄りと分かる。町をあげて歓迎する」と喜びのコメントを出した。
石川町はJR線では元町や中華街への最寄り駅だが、駅名に表記がないため「中華街に行きたいが、どこで降りたらいいのかわからず不便」と指摘する声があった。
現在は横浜高速鉄道の元町・中華街駅に行くために横浜駅で乗り継ぐ人も多い。JR東は「乗り換えなくてもいいことを今回の表記変更で知ってもらえたら」と話している。