アクトリーや京大など、キヌアのゲノム配列解読 品種改良に道

2016/7/27 6:00
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産業廃棄物向け焼却炉などを製造するアクトリー(石川県白山市)は26日、京都大学やかずさDNA研究所らと共同で、南米原産の穀物「キヌア」のゲノム(全遺伝情報)配列の概要を解読したと発表した。キヌアは栄養価が高く、干ばつなどへの適応性も高いとされる。ゲノム配列の解読で、不良環境への対応性が高い作物の品種改良などにつながるという。

石川県立大学や国際農林水産業研究センターも研究に取り組んだ。成果は、かずさDNA研究所が発行する科学誌「DNAリサーチ」の電子版に同日掲載された。

アクトリーによると、キヌアは高い栄養価と優れた環境ストレス耐性で注目を集めていたが、雑種が生まれやすいほかゲノム構造が複雑なため、遺伝子レベルの解析が進んでいなかったという。

今回の研究では京都大が20年以上育ててきた純系のキヌアと最新の解析手法を使い、ゲノムの73%相当を解読した。機能が推測できた遺伝子は約6万2000個あり、干ばつや塩害を耐え抜くのに重要な役割を果たすと考えられる遺伝子のほか、ウイルス感染防御に関わっている遺伝子も含まれているという。

今後さらに研究を進めることで、キヌアだけでなくイネや小麦などの環境ストレス耐性や栄養特性を高める品種改良にもつながるとみている。

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