福島の母子、ストレスなお高水準 福島大など調査

2016/7/21 0:40
保存
共有
印刷
その他

福島大などのグループは20日、東京電力福島第1原子力発電所事故が福島県内に住む母子に与える不安やストレスは年月の経過とともに減少しているものの、他県に比べると依然として高い水準にあるとする調査結果を発表した。

調査にあたった福島大災害心理研究所の筒井雄二所長は原子力災害特有の心理的問題として「ストレス状況が長期間続くと、子供の感情を抑える能力の発達に悪影響を与える可能性もある」と指摘している。

調査は事故発生の2011年から継続しており、今回が6回目。今年は1月に福島市内の小学生、幼稚園児の子供を持つ母親にアンケートを実施。2739組から回答を得た。放射線への不安に関する質問の回答を0~2点で数値化(不安得点=上限2.00)し、平均値を算出した。

幼稚園児の母親の不安得点は0.41(15年0.54)、小学校低学年は0.43(同0.55)、小学校高学年は0.42(同0.55)と、いずれも11年から一貫して低下した。子供が感じるストレスの強さも11年からおおむね下がり続けた。ただ、13、15年に参考調査した福井、兵庫、秋田、鹿児島の各県の平均値に比べると高水準だった。

グループは母親に日常生活で感じた感謝の気持ちを記録するよう指導したところ、不安やストレスが改善したとする研究結果も発表した。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]