2019年1月17日(木)

天北エナジー、9月着工 稚内市に風力発電所 総事業費100億円

2016/7/16 7:00
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風力発電最大手のユーラスエナジーホールディングス(東京・港)が出資する特定目的会社、天北エナジー(稚内市)は稚内市内で総出力3万キロワットの風力発電所を9月に着工する。総事業費は約100億円。2018年2月の稼働予定で、発電した全量を北海道電力に売電する。同市での風力発電は総出力が10万キロワットに達し、市は道内トップの集積地として地域活性化を目指すが、今後は送電網の整備が課題となる。

新設する「天北ウインドファーム」は市中心街から南東の恵北・増幌地区に10基の風車を縦列に配置する。出力は各3千キロワットで、合計3万キロワットは一般家庭で約1万9千世帯分の電力供給に相当。温暖化ガスの二酸化炭素(CO2)排出量を年間で約5万2千トン削減できる効果があるという。

風力発電機は米ゼネラル・エレクトリック(GE)製を導入する。風車は国内の地上風力発電では規模が最大級。長さ約50メートルの3枚の羽根と地上から高さ80メートルの支柱からなる。羽根が支柱の真上にくる最高到達点で全体の高さは135メートル。

設計・施工は大林組の札幌支店が担当する。資材を運ぶ道路整備などは今春から始めており、9月から立地点の基礎工事や送電線の敷設に取り掛かる。北電の変電所に系統連系し、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づき、1キロワット時当たり22円(税別)で20年間売電する。

稚内市によると、年間の平均風速は地上20メートルの高さで秒速7メートル。市内では現在5つの風力発電施設が稼働中で、計74基の合計出力は約7万6千キロワット。6番目の天北が加われば10万キロワットを超す。15日に開かれた安全祈願祭に駆け付けた工藤広市長は「風力発電の聖地としてこの地の発展につながる」と期待を示した。

発電所設置の契機を作ったのが、ユーラスとともに天北エナジーに出資する稚内グリーンファクトリー(稚内市)。けい藻土販売や農業コントラクターを営み、12年に北電から系統連系の権利を取得した。渡辺義範社長は祈願祭で「風を測る風況ポールを独自に設置したのは16年前。強い風を利用した再生エネルギーで地域おこしができないかと模索してきた。感無量だ」と語った。

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