人口動態調査 道内、減少数が都道府県で最多 外国人は大幅増 - 日本経済新聞
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人口動態調査 道内、減少数が都道府県で最多 外国人は大幅増

総務省が13日発表した住民基本台帳に基づく今年1月1日時点の人口動態調査によると、北海道の人口(日本人)は537万6211人と前年比3万2545人減少した。減少数は都道府県で最も多く、少子高齢化による自然減のほか、道外への流出に伴う社会減もトップだった。一方、ニセコ地区などスキーリゾートの国際的な知名度向上に伴い、外国人住民が急増する自治体も目立った。

道内人口の減少率は0.60%。全都道府県では減少率が大きい方から21番目と中程度の減り方だが、全国平均(0.21%減)を大幅に上回った。道内の5年前(2011年)の人口との比較では2.23%減少した。

とりわけ北海道は人口が多い上位10都道府県の中で比べても減少数、減少率とも最大だ。北海道の人口規模は今回の調査では全国8位。過去のデータと比べると、40年前の1976年は全国で5位、86年は同6位と、最近になるほど順位を下げている。

道内人口の自然減は2万4173人(前年比0.45%減)と全国最大だった。死亡者数が6万869人に達する一方、出生数が3万6696人と少ないことが大幅な自然減につながっている。道内の14歳以下の年少人口の比率は11.43%と、全国で3番目に低い。

死亡数に対する出生数の比率は道内が0.60倍に対し、人口規模が近い福岡県(506万2751人)は0.90倍と開きがある。道内人口は社会減も8372人(0.15%減)と全国で最も大きかった。

今回の調査で目立ったのが一部の自治体での外国人の増加だ。倶知安町の外国人住民は276人(社会増)増え、町村単位では全国1位。前回調査では90人増で、伸びが加速している。

同町はニセコ地区の中核的な自治体で、外国人スキー客の増加に伴い、「スキー教室の教員や、不動産売買に関わる外国人の住民登録が増えている」(同町総合政策課)という。今年1月の外国人住民数は過去最高の1159人と全住民数の7%を突破。04年以降、約12年ぶりに人口が1万6000人を超えた。

全国の町村でそれぞれ7位と8位に入ったニセコ町(106人増)と留寿都村(98人増)でも海外からのスキー客が急増している。訪日客を対象としたコンドミニアムやホテルなどの建設計画が目白押しで、外国人住民の増加が続きそうだ。

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