ワタミ、居酒屋の専門性高く 空揚げなど新ブランド前面

2016/6/26 23:47
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居酒屋大手のワタミは空揚げや鶏料理といった専門性の高い店を増やす。今年度、約400ある総合居酒屋のうち約2割を新ブランドに転換する。幅広いメニューをそろえた総合居酒屋の客離れで外食事業の不振が続いており、看板メニューを明確にして業績改善を急ぐ。

まず7月上旬までに基幹ブランドの総合居酒屋「和民」「わたみん家」の数店を新ブランド「ミライザカ」「三代目鳥メロ」にそれぞれ刷新する。ミライザカは空揚げメニューを売りに1人客や食事主体の「ちょい飲み」需要も取り込む。三代目鳥メロは国産鶏を使った焼き鳥や串揚げを扱う。

両ブランドはいずれも1杯199円(税抜き)のアルコール飲料を用意する。総合居酒屋離れが加速する都市部などの一部店舗を切り替える。

同社は2015年、一部店舗をマグロを専門的に扱う新ブランドやご当地の食材を扱う居酒屋などに転換した。「17~18年度に総合居酒屋の比率は現在の80%から50%程度にする」(清水邦晃社長)計画だ。

客数は不採算店の撤退や転換が奏功し改善傾向にある。4月の既存店売上高は3.5%増で、日本フードサービス協会がまとめた業界平均(全店ベース、8.7%減)を上回る。

26日、東京都港区で開いた定時株主総会で清水社長は「成長への基礎を構築できた」と強調した。株主からは「総合居酒屋はブームが終わっている。和民の看板をすべて下ろすほどの対応が必要」などの意見が出た。

ワタミの16年3月期連結業績は15年12月の介護事業の売却益などで78億円の最終黒字と3期ぶりに黒字となった。だが国内の外食事業は15億円の営業赤字で本業の収益改善が急務だ。ブランド転換などで外食事業を一段とテコ入れし、17年3月期は2億円の最終黒字を見込む。

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