LIXIL、のれん代と商標権5.4倍 16年3月期末3861億円

2016/6/25 2:00
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LIXILグループの2016年3月期末ののれん代と商標権が急増したことが有価証券報告書で明らかになった。自己資本(5248億円)の74%に相当する3861億円に達し、前の期末から5.4倍に膨らんだ。将来の成長性を高めるために積極的なM&A(合併・買収)を進めたが、異例の規模で、状況次第では財務を毀損するリスクも高まったといえる。

急増の主な要因は15年4月に独水栓金具メーカーのグローエの出資比率を引き上げ子会社化したため。3861億円のうち、グローエ分が3293億円で、全体の85%を占める。残りの大半はイタリアの建材子会社ペルマスティリーザ(201億円)、米衛生陶器子会社のアメリカンスタンダード(311億円)でいずれも藤森義明前社長の時に買収した。

LIXILグは国際会計基準に基づき、のれん代などの減損損失を計上する可能性も検証した。グローエの場合は5カ年分の事業計画の将来キャッシュフローの見積額を現在価値に割り引いて回収可能額を計算した。水回り設備市場の期待成長率は16年3月期末で2.8%だったが4ポイント低下するなどの状況変化で減損損失が発生するという。

LIXILグは14年、グローエに3816億円(当時)出資した。15年4月に266億円を追加出資し、出資比率を43.75%から56.25%に引き上げ持ち分法適用会社から連結子会社にした。

同社は株主総会の翌日に有価証券報告書を提出する予定だったが遅れていた。

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