2019年6月16日(日)

川崎市中原区の人口25万人超え 武蔵小杉のマンション林立で

2016/6/11 7:00
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川崎市中原区の人口が1日時点で前月比481人増え、25万301人と同市の行政区で初めて25万人を突破した。神奈川県内の市区では平塚市に匹敵する規模。区内の武蔵小杉駅近くに林立するタワーマンションに30代以上のファミリー層、周辺部に20代の若者の転入者が増えている。東京や横浜の主要駅に乗り換えなしで行ける利便性で人気を集めている。

川崎市の行政区は7つあり、中原区は再開発が始まった約10年前から毎年1000人から5000人超の勢いで人口が増加。7区の人口順位で2005年から1位を続け、人口密度も1日時点で1平方キロメートルあたり1万6901人で1位。15年の国勢調査では10年と比べた人口増加率が5.8%と県内市区別で1位だった。

中心部の武蔵小杉駅にJRの南武線、横須賀線、湘南新宿ライン、東急の東横線、目黒線の5路線が乗り入れ、いずれも直通で品川や横浜、東京、新宿、池袋に約10~30分で行ける。駅前にセブン&アイ・ホールディングスの大型商業施設「グランツリー武蔵小杉」などがあり、買い物も便利。多摩川に近く、競技場や市民ミュージアムを備えた等々力緑地もあり、子育てやレジャーの環境が整っている。

中原区では出生から死亡を引いた自然増が15年に1500人超で市内7区でトップだった。転入から転出を引いた社会増も2137人と多い。転入して出産する例が多い。一方、待機児童問題も深刻で、隣の駅の保育所に電車で行って子供を預ける人もいる。

武蔵小杉駅で最大の800戸のタワーマンション「シティタワー武蔵小杉」を建設した住友不動産のアンケートによると、契約者の7割は中原区外からの転入者で、年齢別では30代が32%と最も多い。駅周辺にタワーマンションを建設する業者の多くは50代以上を主な顧客層とみていたが、予想より若いファミリー層が多数を占めている。

川崎市全体では15年の20代の社会増が1万1000人を超え、うち3354人が中原区で増えた。多くは武蔵小杉ではなく向河原や平間、元住吉などの駅周辺に転入している。中原区町内会連絡協議会の尾木孫三郎会長は「武蔵小杉から少し離れていても、若い人には東京や横浜にアクセスがいいことが高く評価されている」と話す。

今後は人口増に対応した防災防犯などが課題となる。東日本大震災の際は多くのマンションでエレベーターが止まり、住民の多くが1階ホールで仮眠をしいられた。武蔵小杉駅の北西部では新たなタワーマンション建設が始まり、人口はさらに2万人ほど増えるとみられ、対応が急がれる。

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