国交省、道内バス赤字路線の補助減額検討 道、予算確保要請へ
国土交通省が道内バス事業者の赤字路線に対する2016年度の運行費補助金の減額を検討していることが分かった。道が8日の道議会特別委で明らかにした。予算ベースで道内の25社170路線が対象となる。道は経営環境の厳しい道内バス事業者への影響が大きいとみて、近く国に予算確保などを要望する。
道によると、補助制度は複数市町村にまたがる広域的なバス路線の赤字に対し、国と道が運行経費の一部を2分の1ずつ負担している。16年度分は国が総額13億6000万円の補助を内定していたが、今年4月に「補助金額を今後調整する」として減額を示唆する書面を道とバス事業者に通知してきたという。
道は16年度予算で国と同額の補助金を計上済みだ。仮に国が減額した場合も、道の補助額は維持する方針。渡辺直樹交通企画監は特別委で「補助金の減額はバス事業者の経営に及ぼす影響が非常に大きい。国交省などに必要な予算の確保を要請する」と答えた。
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